努力の手

昔、テレビで誰かが言っていました。
「その人がどれだけ努力しているかは、手を見れば分かる」と。
僕も最近、その事について実感が湧くようになりました。

最近、僕の手がとにかくボロボロなんです。
建築業に勤めて5年。
僕の手は、働き始めた当初より大きくゴツゴツとしてきました。
更に手は荒れてカサカサになりひび割れも出来ました。
手先を使う作業時に出来た切り傷が、あちこちに何カ所も有ります。
自分でも「これが仕事の手なんだなぁ」と実感します。

これは、どんな仕事でもそうです。私は、性感マッサージが好きなのですが、やはり一生懸命マッサージをしてくれる女性の手に惹かれます。人のために性感マッサージをしてくれることはなかなかできないことだと思います。

世の中の殆どの仕事は、多かれ少なかれ手を使います。
僕達、職人さんにとって手というのは仕事に欠かせない物ですし、事務関係仕事でも、ペンを持ったりパソコンのキーボードを打ったりします。
販売、接客業だって商品を整理したり品出しなんかで手を使いますよね。
専業主婦の方だって、毎日の家事に勤しんでいると手が荒れてきます。

これらの仕事の手というのは、使えば使う程傷付き、荒れ、時には血豆やタコなんかが出来てきます。

そんな手を僕は汚いとか、醜いとは思いません。
むしろ努力した者の素晴らしい手だと思い、いたわってあげたいくらいに思います。

僕の手の傷も、頑張った証なんです。
僕はこんなボロボロの手を誇りに思っています。